日曜日の午後
2012年 01月 30日
いいカフェに出会いました。
古いマンションの一室に、しっとりとした灯りと枯れ枝のリースが無造作に。
エントランスには、暮らしの手帖のバックナンバーが積まれていました。
所々に本があって、「読んでいいですよ」というわけでもなく、
「触ってはいけません」というわけでもなく、独特の置き方です。
たっぷりのカフェオレと
小さなスクエア状のチーズケーキとお酒の効いたチョコレートケーキ。
すごく好き。
量感とかフォークの大きさとか、記憶に残る絶妙感。
手にした本の装幀が葛西薫さんだったり山口信博さんだったり。
BGMはジャズもあり、バロック調もあり、いろいろだったけれど、
ボリュームや音の具合がコーヒーと人を妨げなくて、
いるときはそんなことにも気づかないほどの気配でした。
店主の方も穏やかで、丁寧で、
帰りは寒いのにドアの外にまで出て、ずっと見送ってくださいました。
きっとまた来ます、と心に思いました。
なんといったらいいのかわからないけれど、
私はとても心地よかったということです。
写真はありません。
その空間に酔っていたのかもしれません。
コーヒーと少しの甘いものと本。
ああ、なんだか旅をしたくなりました。
by hibi_kirakira
| 2012-01-30 23:14
| life